習慣化のコツ

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英語学習は長期戦です。すなわち、日々の学習をコツコツと続けていく必要があります。


今回は英語学習に限らず、ダイエットやジム通いなどを三日坊主で挫折した経験がある人は是非読んでいただきたい話です。

何か新しいことを始めようとするとき、開始直後は高いモチベーションがあるため一生懸命がんばることができます。ただし、数日間経つと億劫だなと思う気持ちが芽生えてきます。そして、「今日は休んで明日からがんばろう」という声が頭の中に響きはじめます。その声に屈してしまうと三日坊主になってしまう訳です。


何故これが起こってしまうのでしょうか。人はどんなことでも普段と違うことをするときに一定のストレスを感じます。特に自分のコントロール下にあるプライベートな時間においてはそれが顕著に起こります。

例えば、毎日の夕食を外食で済ませている人が、ある日から毎日自炊をしようとしたらどうでしょうか?食費の節約のため、健康のため、など理由があったとしても、今まで全く自炊していなかった人がある日から毎日自炊したとするとストレスを感じることが多いかと思います。このように急激に今までと違うことを始めるとその反動でストレスが増し、長期的に続きづらくなることは多いです。


そこで心がけて欲しいことが最初は「コンフォートゾーン(自分の心地よい範囲)+1」のアクションにすることです。今までの生活を大幅に変えることなく、少しだけ違うアクションをプラスするという考え方です。自分の心地よいと感じる(もしくは無意識に行っている)行動に新しく始めたいと思うことを追加してみるとうまくいくことが多いです。


例えば、歯磨き。歯を磨くことをストレスに感じる方は少ないと思います。そして歯磨きは食事の後に行うという決まったスケジュールが必然的に発生します。そこで例えば、壁になかなか覚えられない英単語を書いた付箋を貼っておき、「歯磨きをしている間に英単語30個に目を通し意味が分かるか確認する。次の日に意味を覚えていたら剥がす」というタスクを設定するとどうでしょうか?

机に向かう、テキストを開く、勉強モードに気持ちを切り替える、などのステップを飛ばして単語学習を開始することができます。さらに歯を磨いている間だけがんばればよいので気持ちがダレることもないはずです。貼ってある付箋が徐々に少なくなれば達成感も得やすくなります。

このように、今の生活スタイルをほぼ変えずに+1のアクションで無理なく始めていくと、今まで挫折してしまったことも継続しやすくなります。実は私はこの方法を使って歯磨きの間だけスクワットをしていますが、1ヶ月で4キロほど減量に成功しました(!)


個人差はありますが、簡単な行動の場合は3週間〜2ヶ月間続けることで習慣化できると言われています。ただし、思いつきで行うと行動再現性が落ちますので、予めスケジュールを決めておくことをおすすめします。毎日実施するのか、週1回でOKなのか、何時に行うのかなどが明確に決まっていることもアクションを起こす上で非常に重要だからです。


英語を習得するということは、生活の中に英語に触れる時間を増やすことを意味しています。そのためには少なからず今までの生活スタイルを変えなければ実現できません。

騙されたと思って「コンフォートゾーン+1」を試してみて下さい^^

Kenichi Ariga