語彙力には2種類あるって知っていますか?

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英語学習についてのブログやツイートで「語彙力をアップさせよう」というような言い方をしている人を頻繁に見かけます。

しかし、この「語彙力がアップ」した状態がどのような状態のことなのかについてみなさんは深く考えたことはありますか?
「そんな単純なこと考えなくても分かるじゃないですか!」なんて思っていませんか?(笑)

しかしながら、「語彙力がある」状態はみなさんが思っているよりも実は深いトピックなので今回はそちらについてお話ししていきます。


まず最初にお伝えしたいことは、語彙は2種類に分解することができるということです。

・Passive Vocabulary(受容語彙):読んだり聞いたりしたときに、日本語の意味が分かる語彙
・Active Vocabulary(産出語彙):話す、書くのアウトプットで使える語彙

そしてこの2種類の語彙量はイコールではないことを理解しておくことが重要です。

日本語でもこれは同じで、難しい日本文学を読んで理解はできるけど、そのような音葉遣いを全ての人ができる訳ではないですよね。したがって、この2種類の語彙力を別々に鍛えていく必要があります。

・まずPassive Vocabulary(受容語彙)を増やそう

最初にやるべきことはPassive Vocabularyを増やすことです。
漢字に例えるとイメージしやすいのですが、読める漢字だからと言って書けるとは限りませんが、書ける漢字は全て読めるはずです。すなわち、まずは読める漢字(Passive Vocabulary)を増やさないと書ける漢字(Active Vocabulary)の量は増えないのです。ここで必要になる語彙数はみなさんの英語使用の目的によって異なります。こちらについてはYouTubeにある動画でお話ししたことがあるので詳しくはこちらをご覧下さい。

https://youtu.be/uw-eXUwK3T0


・Active Vocabulary(産出語彙)はとにかくスピードが命

アウトプットで使うためには、何かを言いたいと思ってからすぐにその言葉を話す必要があります。そのため、いかに素早く英単語を思い出せるかが重要です。素早く単語を思い出すために必要なのは、たくさんアウトプットすることです。漢字も書く練習をたくさんした結果、スラスラと書けるようになりますよね?

ただし、ランダムに使いたい単語だけを羅列してしまうと単語に偏りが出てしまいます。そのため、Passive Vocabularyを増やしたときに使ったテキストを再度使って、「日本語の意味を見る→英単語を思い出して発音する」をひたすら反復していきましょう。

Passive VocabularyとActive Vocabularyの違いを理解するとあなたの語彙力の弱点がよりクリアになるはずです。是非参考にしてみてください!

Kenichi Ariga